突然ですが、皆さんはラウンド中のスコアカードってどう活用してますか?どうって言われても、ラウンド中はスコアのメモだけだし、終わったら捨てるよ!って方がほとんどじゃないですかね?
僕もゴルフを始めたばかりの頃はそんな感じだったんですが、まだ100切を達成できていなかった頃、どうしても100を切りたくて東北福祉大ゴルフ部の手練れに相談した所、「ラウンド中の状況をスコアカードにメモを取るといいよ」とアドバイスを受け、半信半疑で始めた結果、数か月後には100切りを達成できました。
今回はそのラウンド中にメモを取ることによってゴルフの上達にどんな影響があるのか、ラウンド中にメモを取る方法を紹介します。
ラウンド中の出来事は上達のヒントがてんこもり!
100切を達成した後に気付いたことですが、ラウンド中に実際起こった出来事は宝の山です。その情報の蓄積で誰でも自分のゴルフを知る事が出来、その結果練習効率が格段に良くなります。
僕は100を切る前は、ただ漠然とドライバーのスライスを直したい!グリーン周りの精度をもっと上げたい!など、自分の得手不得手も理解していないままに雑誌などの練習法を片っ端から読み漁っては、時間があればただただ球を打つ日々で、お世辞にも効率の良い練習とは呼べないものでした。
下記記事にも書きましたが、まずは自分のゴルフはどんなものかを把握することが欠点を克服するためにとても大切な要因なのです。
ただ単に自分の得意クラブ・苦手クラブだけを知る為でなく、例えば
・午前・午後のスコア分析(序盤に弱い・後半に弱い)
・クラブ選択ミス
などなど、色々な角度(技術・戦略・メンタルなど)から自分の特徴を知ることからはじめてみましょう。
メモの方法
まず、スコアカードは記入範囲がとても狭い為、2枚使用します(1枚はスコア記入用・2枚目はメモ用)
あとは記載する項目ですが、上記でも書いた通り、自分のゴルフのどの部分を知りたいかでメモする内容は変わってきますので、自分が知りたい情報をある程度決めて、その情報に必要なデータだけをメモするといいです。
当時この方法を教えて頂いた方からは、良かった点の状況も書いた方がいいと言われましたが、僕は悪い点に特化して記録しました。100を切る為だけに特化して考えると、ひとつ突出した能力を習得するよりも全体の安定感の向上を狙った方が100切の達成率は違ってきますからね。
では、具体的な例を参考にスコアカードの記入法を見ていきましょう。
例1 自分の苦手クラブの把握
全ホールでミスショットを全て記録します。パターに関してはパット数を記録。
②セカンド7I ダフり気味。グリーン届かず
③グリーンまで60y#AW トップしてグリーンオーバー
④パター 残り10m→3mフック→0.5m→カップインの4パット
このようにミスしたクラブ番手、状況を可能な限り詳しくメモします。
②7I小D(7I:クラブ 小D:ダフり気味)
③AW60 TOP OV(AW:クラブ 残り60Y TOP:トップ OV:グリーンオーバー)
④P10-3F-0.5(P:パター 10-3F-0.5:残り距離(打数)F:フックライン)
僕が実際使っていた記入例で分かり辛くてすみません(笑)
暗号みたいな表記になってしまいましたが、文章で書くと手間になりスロープレーにも繋がるので自分の解りやすいような簡略化した記入をお勧めします。
例2 自分の苦手ライを把握
ラフやバンカーが苦手、フラットでないライが苦手などにフォーカスしてメモしていきます。
②左肩下がり 7I ダフり
③バンカー トップしてグリーンオーバー
②Γ↓7ID(Γ↓:左肩下がり 7I:クラブ D:ダフり)
③B TOP OV(B:バンカー TOP:トップ OV:グリーンオーバー)
これらにプラスして、実際のスコアとコース状況を分析すると、前後半のスコア変動や、打ち上げ・打ち降ろしのミスの傾向などを合わせて見ておくといいですね。
スコアカードから自分の弱点を知る為の分析
はじめに、メモした内容をデータとして記録します。スコアカードにメモしてある内容は略語だらけで何が何だか解らない状況だと思うので、一度整理する必要があります。パソコンでエクセルを使用したデータでも良いですが、PCでのデータ作成が面倒な方はスコア管理アプリで記録していくのがおすすめです。
スコア管理アプリについては、下記リンクでおすすめのアプリを紹介・比較をしているので気になるアプリがあれば一度ご覧になって見てください。
僕はアプリも使っていますが、アプリだと決められた項目でのデータしか見れないので自分好みにデータを分析する為にPCでも記録しています。
下記にその記録内容の一部を表にして載せましたので、参考にしてください。
HOLE | PAR | スコア | パット数 | ミス詳細 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
メモ内容 | ○打目 | 使用クラブ | 方向 | 備考 | ||||
1 | 4 | 6 | 2 | #1R | 1 | #1 | 右 | |
2 | 5 | 5 | 1 | |||||
3 | 3 | 3 | 2 | P3S-0.3 | 2 | P | スライスline | |
4 | 3 | 4 | 2 | 8IR | 1 | 7I | 右 | |
5 | 4 | 6 | 3 | P10F-4-0.7 | 4 | P | 10mショート | |
6 | 4 | 4 | 2 | |||||
7 | 5 | 6 | 2 | AW60小DGE | 4 | AW | ややダフり | Gエッジ |
左側2列がラウンドしたゴルフ場のデータ、それ以降が実際のスコアや自分がメモした内容となっていて、それをExcelに入力してデータベースを作成していきます。上記表はあくまで一例なので、ご自身が必要とする分だけの入力で構いません。
メモしたデータの蓄積が進んで来たら、あとはその結果を分析するのみで、特定のクラブの方向性を割合を確認したり平均パット数やダフり・トップの頻度など基のデータさえあればどんな風にも分析可能です。
参考までに下記グラフ(ティーショット#1使用時の方向割合)を載せておきます。
この場合はティーショットで#1を使用した際の約四分の一が右方向へのショットというデータが出ていて、右へ行く何かしらのマイナス要因がある事がわかるので、それに向けた改善・練習が必要となります。
このように、グラフで解りやすくまとめておくのも細かいデータをイチから確認する手間や練習の成果が図として一目で見れるのでおススメです。
まとめ
今はネットや雑誌などで沢山の効果的な練習法を手軽に情報収集できるからこそ、色々な練習法を試してしまいがちで、上達へ遠回りしてしまっている気がします。
まずは自分のゴルフを分析し弱点を把握することが、効果的な練習法に取り組む前のステップではないかと僕は思いますし、分析の為の活用法以外にもゴルフスコアを日記感覚で記録していき自分の成長を楽しむのもモチベーション維持にも繋がるかもしれません。
100切やスコアアップに伸び悩んでる方は一度、スコアを最短距離で改善して行く為に、スコカードの活用法を試してみてはいかがでしょうか?
ありがとうございました。