ゴルフで100を切るのは簡単です。こんな謳い文句から始まり、
・この練習法で飛距離が30yアップ!1ヵ月で100切り達成をサポート
・100を切る為の最大の近道はアプローチの上達!
などなど。これでもか!というほど100を切る為の方法を掲載しているサイトや雑誌をよく見かけます。もちろん正しい練習法やスコアメイク戦術などもたくさんあり、素晴らしい情報には違いないのですが、100を切れないゴルファー達にとっては多くの情報が交錯しすぎてる感はあるよなぁと思います。
なので本記事は、100を切る為、期間・難易度を確認しつつ、練習をする前の取り組み方についても書いていこうと思いますので、これから100切りを目指す方は一度ご覧になってみてください^^
短期的に100を切ることは可能か?
「継続は力なり」はスポーツ限らず当たり前の事なので、そんな野暮な事は書きません。まず、多くの人が気になっているであろう、短期間で100を切ることは可能かどうか。
結論はYESです・・・が!
ありったけの時間・お金を投資しゴルフだけに全てを費やせれば、誰でも100切は可能です。しかし、そんなことが実践できる人は極稀で、100を切れずにいるゴルファーのほとんどは限られた時間・お金でゴルフを楽しんでいるわけです。
よって、短期的に100を切ることは可能かどうかを聞かれれば、答えはYESですが、多くの人はNoという結論になります。
短期間はどの位の期間を指すものかは人それぞれですので断言はできませんが、全くゴルフをやったことが無い、学校・仕事が主の生活となっている方が3か月で100を切るのはほぼ不可能です。
参考までに、ゴルフダイジェストの市場調査結果をみてみましょう。
だいぶ前のデータになりますが、ゴルファーの約7割が100を切れていないという結果となります。現在ではスイング解析ツールなども普及してきているのでもしかしたらこのデータよりは割合は落ちるとは思いますが、僕の周りだけで見ても大体このくらいの割合になるのかなぁと思います。
更に驚くべきは、ゴルフ歴が10年超でも6割以上の方が100を切れていないということ。これはいかに効率悪くゴルフをしているかがハッキリと結果として出ているのです。
100切りのハードルはどのくらい高いのか
冒頭からいきなり現実的な事を書いてしまい、100を切ることはそんなにもハードルが高いのかと思わせてしまったかもしれませんが、100を切ること自体はそんなに難しい事ではありません。
よく考えてみてください。100を切るのが目標であれば毎回イーブン(72)で回る人より約1.4倍叩いていい計算になります。空振りやOBをしてもスコア100に対してはある程度の許容があるので、一度のミスで落胆することなんかないのです。
要は、100を切る為にはイーブンで回る技術なんて必要なく、ちょっとした意識の工夫をした上で練習・ラウンドに取り組むだけで技術面に多少の難があっても100は切ることは可能です。
ではどうしたらいいのか?
結局、地道に気長に根気よく練習をこなしていくしかないのかと言われればそうでもありません。
最も効率のいいスコアアップ方法は自己分析をする事
効率よくゴルフスコアを改善する方法は、自分のゴルフを分析することです。これは僕の経験則になるのですが、ゴルフスキルを問わず、上達が恐ろしく速い人って得意クラブ・苦手クラブを聞かれても即答します。それもかなり詳細に。
自分よりも飛距離も体力も無いおじぃちゃん(失礼w)ゴルファーが毎回当たり前のように100を切っているのは、自分のゴルフを熟知しているからなんです。
自分のゴルフを分析・熟知するというのは一体どういうことかというと、安定したゴルフをする為にはどうしたらいいのかを知るという事です。
例えば、ドライバーのティーショットひとつとっても、
・飛距離は出ないが確実に狙ったところにボールを落とせる人
この場合、スコアがまとまるのは圧倒的に後者となります。
では、どうしたらその安定したゴルフが出来るようになるのかというと、自分のゴルフを分析し弱点を把握した上で対策していくしかありません。
色々な練習法をただ漠然と取り組むだけの人と、自分の得手不得手を理解した上で練習に取り組む人では明らかに後者の方がスコア改善のスピードは違ってきます。その自分のゴルフを理解する・分析する方法をこれから紹介します。
スコアカードにメモ
ラウンドする際に自分のスコアを記録する為のスコアカードを活用します。詳しい活用法は下記記事にしているのでそちらををご参考ください。
ラウンド中の悪かった点をスコアカードにメモしておき、その反省を今後の練習へフィードバックすることは、いつもただ漠然とボールを打つだけの練習よりも何倍も効果があるので、プレーに支障が出ない限り出来るだけ詳細にメモを取ると良いです。
上記でも書きましたが、どれか一つ突出した能力があっても100は切れないのがゴルフです。安定したゴルフをするためには、まずスコアカードに自分のショットの記録し、どのクラブが一番足を引っ張っているか・それはどんなライからだったかなどを分析し自分の欠点を見つける事です。
「自分はドライバーが苦手だから」という感覚的な欠点ではなく、しっかりと自分のショットの正確なデータを押さえる事が出来れば必ず改善点が見つかります。スコアを落としている原因もわからずにただ感覚的に苦手クラブを練習するよりは相当な期間の差が出るはずです。
練習場でデータを取る
ラウンドのスコアカードでなくても、練習場で自分のショットの状況データを取るのもひとつの手です。ラウンドと違い、ライの違いやその時の天気など、取れるデータの種類に制限は出ますが、自分のショットの傾向を掴むだけであれば練習場でも問題ありません。
例えば、1カゴドライバーだけを打ち、また別の1カゴは7I、また更にSWなど、とりあえず自分の好きなクラブで検証数を増やします。そして、その1カゴ分のショットの方向性・距離感・ミート割合を全て記録していきます。
僕が昔取っていた記録方法を紹介しますので、参考にしてみて下さい。
練習場:○○ゴルフ練習場 1階中央打席
風:右←左2m位 天気:晴れ 気温:16度
○1カゴ目(65球):ドライバー
・大左:0 やや左:1 中:49 やや右:12 大右:3
○2カゴ目(65球):FW#3
・大左:0 やや左:3 中:43 やや右:17 大右:2
○3カゴ目(65球):7I
・大左:0 やや左:9 中:48 やや右:8 大右:0
ほんの一例ですが、方向性はこのような書き方で、あとは大体の飛距離、ミートしたショット数などをメモしていきました。特にアイアンは飛距離は求めていないので、飛距離は割愛して方向性とミート率のみ記載していたりもします。
サンプル数が少ないので一概に決めつけられませんが、上記例の様な場合、ウッドが右寄り傾向にあるので、もっと試行回数を増やして同じ結果が出る場合は、右に寄ってしまう原因を潰すことだけに注力してきます。仮に改善に時間が掛かっても、ラウンドの際のクラブ選択にも自身が持てたりもするメリットもありますね。
まとめ
今回は100を切る為に意識しなければならない事を紹介しましたが、これは仕事にも言えることで、よく「ゴルフの上手な人は仕事も出来る」のような言い方をする人がいますが、あながち間違ってないかなぁと思います。
状況を分析して、より良いプレー(仕事)が出来る為の策を打つ。これって、業務改善なんかに用いられるPDCAサイクル手法と全く同じなんですね。
P(plan:計画)、D(Do:実行)、C(check:評価・検証)、A(Act:改善)
このサイクルをゴルフの上達にも取り入れることが、無駄な練習や無謀なラウンドを極力排除して極めて高い効率で上達することが可能となると思います。
現在100を切れずにヤキモキしている方や、これからゴルフを始めて100を絶対切るぞと意気込んでいる方まで、出来るだけ効率的にその目標を達成する為に参考にして見てください。
ありがとうございました。