各メーカーで色々な種類のゴルフボールがあり、実際購入するときに悩んでしまうゴルフボールの選択。指定ボールなどが有る訳では無く、ゴルファー自身がゴルフボール選択を行うこともゴルフの特徴でもあり面白さの一つですよね。
そこで今回は、ゴルフボールを選ぶ時に覚えておいた方が良いポイントをご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
ゴルフボールの基礎知識を知り最適なボールを選ぶ
まずはゴルフボールの基礎知識から。近年のゴルフボールの傾向を踏まえた構造や特徴を知る事は、あなたにピッタリのゴルフボールを選ぶ最大の近道です。覚えてしまえば難しいことはないので特徴を抑えておきましょう。
ゴルフボールタイプ(硬さ)
一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、現在市場に出回っているゴルフボールは「ディスタンスタイプ」と「スピンタイプ」の2つにタイプ分けされています。
これら2つのタイプの大きな違いはボールの硬さが違うことで、それぞれ
【ディスタンスタイプ】…コア(内層)が柔らかく、カバー(外層)が硬い
【スピンタイプ】…コア(内層)が硬く、カバー(外層)が柔らかい
という特徴があります。(コアやカバーについてはゴルフボールの構造で後記します)
ここで注意したいのが、ディスタンスタイプ=飛ぶ、スピンタイプ=飛びにくい。という認識は間違いで、現行のゴルフボールでタイプ分けされているこの2つの飛距離性能はほぼ変わりません。
ただ、ヘッドスピードが遅めの人がディスタンス系のゴルフボールを打つとコアが柔らかいためボールが潰れやすくスピン量が減り飛びやすい仕組みになっています。このことから、初心者にはディスタンスタイプのボールがおススメ、と言われています。
上記で触れたスピン量などの飛距離が決まる条件については下記記事を参考にしてください。
結果、ディスタンスタイプとスピンタイプのどちらが良いというものでは無く、自分のヘッドスピードやショートゲームのコントロール性などを考慮して総合的にどのタイプが自分に合っているのかを判断する必要があります。
ゴルフボールの構造
次にゴルフボールの構造の基礎知識ですが、上記でチラッと触れたコアやカバーなどのゴルフボールそのものの構造や、2ピース・3ピースなどの多重構造の仕組みなどを見てみましょう。
まず、ゴルフボールの構造は下記の図のように、複数の層になっていて階層の数で2ピースなどと表現されています。
これら階層の違いで勘違いしてほしくない点として、2・3ピース=低価格・低性能ではないということ。例えば3ピースで言えば、
ドライバー…コア部分に作用 アイアン…中層や外層に作用 ウエッジ…外層のみに作用
という特徴があり、それぞれのクラブの目的に沿った機能を持たせることでクラブ別のスピン性能を発揮しているという理屈です。
なので、2ピースや3ピースのゴルフボール=低性能なボールという認識は間違いで、4・5ピースのように階層が増えれば増えるにつれ、特定のクラブ向けの性能を狙い階層を増やしているというだけなのです。
自分に合ったゴルフボールを選ぶ方法
基礎的な知識を覚えたところで、じゃあ実際自分に合ったゴルフボールは一体どんなものなのかをみて行く前に、まずは自分がゴルフボールに求める性能をハッキリさせましょう。飛距離を重視するのか、またはグリーン周りのスピン性能や打感を重視するのかといった具合にザックリでも構わないので、まずはそこを決めてしまいましょう。
ヘッドスピードに応じたゴルフボール選び
ゴルフボールは適正なヘッドスピードで打つことにより大きな効果が得られます。自分のヘッドスピードに合ったボールを選ぶことはとても大切な要因のひとつです。
前にもリンクを張っていますが、下記記事に書かれている飛距離を決める3大要素の全てにヘッドスピードが関わってくるため、自分のヘッドスピードに合ったゴルフボール選びは最重要項目となる訳です。
ちなみに、ゴルフボールのケースの裏などに推奨ヘッドスピードは大概表記されているため、それぞれのボール毎に確認してみると良いです。
本題!ゴルフボールの購入基準はコレだ!
さて、ゴルフボールの基礎知識や自分に合ったゴルフボールの選び方を書きましたが、実際僕が個人的にゴルフボールを購入するときに一番・・・というかコレだけを気を付けて貰えれば大丈夫と思う位重要な点を紹介します。
結論から先に言うと、ゴルフボールに必要なのはグリーン周りの性能です。
これは飛距離性能のあるボールを選ぶなと言っているのではなく、今現在発売されているゴルフボールに飛距離の差なんて僅かなもので、どのメーカーのゴルフボールを選んでも最終的には飛距離性能が十分なボールを選択できているという結果になりやすいんです。
だから僕が断言するゴルフボールの購入基準は、グリーン周りの性能が高いものや・自分のフィーリングに合うものを選んで頂くのがゴルフボール選択の唯一の正解なのではないかと思います。
1ラウンド全体(18H)で、最大14Hしか使用しないドライバーショットの飛距離を気にするよりも、その倍以上は使用するアイアンショット(アプローチ含む)のフィーリングを意識する方がよっぽど好スコアに期待が持てますし、これこそが自分に合ったボール選びと言えます。
まとめ
最後は僕個人の主観的な内容になってしまいましたが、スコアを良くすることが前提のゴルフボール選びであれば、一番最後に紹介した基準でのボール選びが一番効果が期待できます。
ですが、冒頭でも書いた通りゴルフはゴルファー自身がボール選択を行うことが出来るスポーツなので、徹底的に飛距離を追及したり、自分の持ち球に応じてタイプを変えてみたりなど、目的に合わせて買えてみるのも楽しみの一つです。
下記記事では、タイプ別で人気のあるゴルフボールを紹介しているので参考にしてみて下さい。
みなさんにとってベストゴルフボールが見つかる参考になれば幸いです。
ありがとうございました。