あなたはステーブルフォード方式という言葉はご存じですか?
ゴルフをはじめたばかりの方にはあまり馴染みの無い言葉に聞こえるかもしれませんが、普段ラウンドする際にスコアを付けるストローク方式とは少し違う、とてもスリリングでワクワクできる採点方式なので、普段とは違ったラウンドを楽しみたい方は是非試してもらいたいと思います。
ステーブルフォード方式とは?
まずはステーブルフォード方式とはどういったものなのかを説明しましょう。
ステーブルフォード方式とは、各ホールの規定打数(パー)のオーバー・アンダー数でポイントが決まり、最終的な総獲得ポイントがより高かったプレイヤーが勝利するというシステムの採点方式です。
PGAツアーでもバラクーダ選手権という大会で採用されていて、2015年には石川遼プロ、2016年は岩田寛プロが来季シード権を掛けとても緊張感のある試合を見せてくれました。しかし毎年同日にWGCブリヂストン招待も開催され、そっちばかりが取り上げられる印象がありステーブルフォード方式も浸透しづらいのかもしれません。。
ステーブルフォード方式計算方法
勝敗を決める獲得ポイントの計算方法ですが、文章にすると分かりづらいので下のストローク方式との比較表で見てみてみましょう。
スコア | ストローク 方式 |
ステーブル フォード方式 |
---|---|---|
イーグル | -2 | 5 |
バーディ | -1 | 2 |
パー | 0 | 0 |
ボギー | +1 | -1 |
ダブルボギー | +2 | -3 |
トリプルボギー | +3 | -3 |
ストローク方式の規定打数に対しての増減を競う方法に対して、ステーブルフォード方式はスコアに対してのポイント表があらかじめ設定されていて、それぞれのホールのスコアに対してポイントが与えられます。
ダブルボギーとトリプルボギーのポイントは-3ポイントとなっていますが、ダブルボギー以降のポイント数は一律-3となります。よってプレー途中でダブルボギーが確定したらギブアップ(以降のポイントは変動しない為)も可能というのも特徴の一つです。
ちなみに上記の表は「モディファイド・ステーブルフォード方式」といって、前述したPGAツアーのバラクーダ選手権でも採用されている方式でステーブルフォード方式の中では最も人気がありポピュラーな採点方式となっています。
ステーブルフォード方式がエキサイティングな理由
前述したこの計算方法に僕が「絶対にハマる!」と思う要素があり、それは「打数イコールスコア」となるストローク方式とは異なり、「打数とはイコールにならない獲得ポイント」が設定してあるという点です。
詳しく説明しましょう。
上図のように、ストローク方式であればバーディは-1でボギーは+1なのでスコアの差は2となりますが、ステーブルフォード方式だとバーディが2ptボギーで-1ptとなりポイント差が3ptなのでストローク方式と比較すると競う数字に「1」差が出ます。
これがどういう事かというと、上の例で言えばバーディを多くとれば取るほど最終ポイントは有利になり、逆にポイント差が大きいダブルボギーを叩いてしまうとストローク方式より損害が大きくなってしまうのです。
このポイント制度こそがステーブルフォード方式の面白さと言える所で、いかにポイント差の大きいバーディが取れるか、いかに損失の大きいダブルボギー以下を叩かないかが勝敗を分ける要素になってきます。
だからこそ必然的にバーディをより多く取りに行くようなアグレッシブなゴルフをしなくてはいけないし、バーディとダブルボギーでは5ptもの差が出てしまうため最終ホールで大逆転!などのドラマティックな展開も十分に起こりうるシステムとなっています。
ステーブルフォード方式を試す便利ツール
ステーブルフォード方式はとても面白そう・・。だけど、打数をポイントに換算して集計するのがめんどくさそうという問題もありますが、ステーブルフォード方式でのスコア集計が出来るスコア管理アプリを導入すれば解決できます。
ゴルフネットワークプラススコア管理アプリではその機能が搭載されていますので、試してみたい方はスコア管理アプリを導入すればスムーズにプレーを楽しめます。
ゴルフネットワークプラスのスコア管理アプリの具体的な使用法方法は
で解説していますので、そちらをご覧ください。
まとめ
今回紹介したステーブルフォード方式は1打の価値がストローク方式とは全く違ってくる採点方式なので、戦術的にも心理的にもとても楽しめる採点方式です。
普段のストロークプレーと違い公平性という意味では中々難しい面もあり、技術差があるプレイヤーが集まるコンペ(新ぺリア)などでの実施は難しいかもしれませんが、ちょっとした練習ラウンドの時などに普段とは違ったラウンドの楽しみ方のアクセントとして一度試してみてはいかがでしょうか。
ありがとうございました。