ゴルフクラブ

上達してきた人にこそ読んで欲しい!スイング安定に繋がるグリップ基礎知識

グリップはクラブと自分を繋ぐ唯一の接点となる場所でもあり、自分のフィーリングをクラブに伝えるのにとても重要なパーツです。

クラブにはじめから付いているメーカー既製品のグリップでいいよという方から、いやいや!グリップは必ずカスタムするよ!という方まで個人で基準が違うとは思いますが、この記事では今までグリップの選択を重視していなかった方や、自分にあったグリップを模索中の方にグリップ種類やスイングに及ぼす影響、グリップ選択基準をお伝えできればと思います。

それぞれ種類ごとに特性が違うので、ご自身にあったグリップの選択基準として参考になれば幸いです。

グリップ基礎知識

グリップ基礎知識

まずグリップの基本的な各要素をみていきましょう。

ルール上、パター以外のグリップは輪切りにしたときに円形でなくてはなりません。但し、バックラインという途中途切れることが無く、真っ直ぐで若干の盛り上がりをグリップの長さ全体に組み込む事は認められています。

今回はパター以外のクラブグリップを対象として記事を作成していますが、ちなみにパターグリップは輪切りにしたときに凹部がなく、左右対称且つグリップ全体にわたり同じ形である事を条件として、円形でない横断面を持つ事が出来るというルールになっています。

それぞれの項目ごとの特徴を押さえ、最終的にどんなグリップが自分に合いそうか、見極めて見てください。

素材

一般的なラバーグリップをはじめ、コードグリップと呼ばれるラバーグリップに糸を練りこんだものなどが、現在主流のグリップとなっています。

ラバーグリップ

ラバーグリップの特徴としては、晴れている時に摩擦係数が高く手に余分な力が必要ないとう特徴があります。

コードグリップ

しっかりと握る事ができ、雨天時はグリップ内に練り込まれたコード(糸)がが引っ掛かり滑りづらいという特徴があります。

硬度

素材によりグリップ自体の硬度が異なります。

ハードグリップ:しっかりと強い力で握りたい方に向いています
ソフトグリップ : 摩擦係数が高い為、余分な握力が必要なく万人に向いています

硬度に関してはフィーリングなので、自分が持ちやすいものを選ぶと良いとおもいます。

 

重さ

グリップは種類により重さが異なります。

重さはスイングウェイトに関わるので、自分のスイングに合わせた重量選択が必要です。今まで使用していたクラブのグリップを交換するときは、このグリップ重量を注意しないと交換前後で明らかにクラブイメージが変わる場合があります。

グリップ重量が4~5g変わるだけでバランスが1ポイント程度変わりますからね。

基本的にグリップを重くすれば、ヘッド側が軽くなりクラブ操作がしやすくなりますし、逆にグリップを軽くすれば、ヘッド側が重くなるので飛距離が伸びるかもしれません。

口径

グリップのサイズにはM58・M60・L60等の数値があります。各数字の前のアルファベットは”M”はメンズで”L”はレディースを意味しています。60などの各数字は下図の様に内径の直径を表しています。

ゴルフクラブグリップのサイズM58・M60・L60

一般的なグリップは外径は同じとなっていて、内径により厚い薄いを出しています。という事は、バット径が同じシャフトにM60とM62を入れた場合はM60の方が握りが太くなります。各シャフトサイズ・グリップサイズの握りの太さの目安は下記表を参考に見てください。

M58 M60 M62
シャフトサイズ
0.58インチ
標準 細め 極細
シャフトサイズ
0.60インチ
太め 標準 細め
シャフトサイズ
0.62インチ
極太 太め 標準

グリップが太細が及ぼすスイングへの影響として、グリップが太いものであればあるほどリストターンがしづらくなり、ヘッドが走りずらくなりますが、方向性が安定します。逆に細いグリップはリストターンがし易く、飛距離アップが望めますが、太いグリップに比べ方向性の安定は劣るという特性があります。

バックライン

バックラインとはグリップの出っ張った部分の事を言います。断面図としては下図のようになっていて、バックライン無しは円形となります。

ゴルフクラブグリップのバックライン形状

バックラインが有るグリップは構えた時に指に引っ掛かり、グリップ位置が一定でブレずに握る事が利点といえます。逆にバックラインが無いグリップはフェースのオープンクローズにあわせて握りを自由に調整可能です。

僕は普段ロブショットなども使用する際、握りを可変させるのでバックライン無しのグリップを使っていますが、以前バックライン有のグリップを使用していて思ったのが、一定にブレることなくグリップを握れるのはショットの安定にも繋がりますし、正しい位置でのグリップが体に染みつきます。

ショットが安定しない要因の一つとしてグリップが挙げられる方はバックライン有のグリップを検討してみるのも一つの手だと思います。

まとめ

グリップの多様性を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。太さや重量、素材ひとつとってもクラブの感じ方に影響がでます。

例えば、グリップを太くしてリストターンを抑えることでフック系弾道の矯正をしてみたり、グリップ重量が軽いものをチョイスしてスイングウェイトアップを図り飛距離アップ、バックライン有のグリップを敢えてフックに差し込みスライスを矯正できたりと、グリップが持つ影響はとてお大きいです。

ショットの悩みを抱えている方はもちろん、グリップなんて今まで意識したことがないという方も、是非一度グリップの見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

ありがとうございました。

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